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住宅ローン固定金利、大手行が9月から引き上げ…7割が選ぶ変動型は据え置き
3メガバンクなど大手銀行は31日、9月から適用する固定型の住宅ローン金利を引き上げると発表した。日本銀行の金融緩和策の修正を受けて、債券市場で長期金利の代表的な指標となる新発10年物国債の流通利回りが上昇しているためで、長期金利に連動する10年固定型の基準金利を0・10~0・20%引き上げる。
固定型の住宅ローン金利は、各銀行が長期金利の動きを反映させて毎月見直している。固定型の住宅ローンは一定期間の金利が固定されるため、すでに契約している利用者は金利上昇の影響は受けない。
メガバンク各行
10年固定型の基準金利について、三菱UFJ銀行は8月より0・10%高い3・66%(最優遇金利は0・88%)、三井住友銀行は0・20%高い3・74%(同1・09%)、みずほ銀行は0・15%高い3・45%(同1・35%)となる。りそな銀行と三井住友信託銀行も引き上げる。
東京市場では8月23日、新発10年物国債の流通利回りが0・675%と9年7か月ぶりの水準まで上昇。日銀が長期金利の事実上の上限を0・5%から1・0%に見直した7月下旬までは0・5%以下だったが、8月はほぼ0・6%台で推移した。
一方、短期金利の動きを反映する変動型の基準金利は、各銀行とも2・475%で据え置いた。日銀が短期金利をマイナス0・1%とする政策を続けているためだ。変動金利は借入期間中も金利が変動するが、現在は固定型に比べて金利が低く、ローン利用者の約7割が変動型を選んでいる。